先日、子供のサッカーの応援に行く途中
砂利道を自転車で走っている時にタイヤが滑り
転んでしまいました。
多数打撲と擦過傷と切り傷の割と大きな怪我な方。
でも恥ずかしかったので、バンドエイドで止血して
我慢して応援して帰ってきたのですが、体はガタガタ。
傷口も泥が入ってしまって、痛みもひどくなってきたので
(川の土が心配だったので)次の日に病院に行くことに・・・
でも傷口は、7針縫うことになってしまい
結構な怪我に・・・
痛み止めもらって 帰る時に
いただいた診療明細書を見ると・・・
なんと、
そこには、
@初再診
A手術料
B院外処方料
と書いてありました。
医療事務の受講中に気をつけるように・・・と言われた
注意すべき例の診療明細書でした。
医療事務の勉強の際に教科書を読んで理解したつもりでも
仕事の際にその症例に出会ってみて完全に理解する・・・
その繰り返しが医療事務のレセプト点検の仕事を
効率よく進める秘訣なのだと思います。
なので、自分や家族が病院にかかった時などに
診療明細書などをよく眺めてみるというのも
医療事務の勉強の第一歩になると思います。
では気をつける点を・・・
まずは、初再診。
@ 初再診 | *外来診療料(同一日2科目)(複外診) 36
と記載されていますが、
これは同じ日に整形外科の予約があった上で
形成外科を受診したため、初再診として外来診療料は本来72点となるところ
同一日に2科目の受診の場合、外来診療料(複外診)36点で計算になります。
そして次は、手術料。
A 手術料 |*創傷処理(直径5cm未満・筋肉、臓器に達しないもの) 570
デブリードマン加算(汚染された挫創)
キシロカイン注射液「1%」エピレナミン(1:100,000)含有 5mlV 5
と記載されています。
創傷処理とは、
切創(せっそう)、刺創(さっそう)、割創(かっそう)または挫創(ざそう)に対する
手術で、切除、結紮(けっさつ)、縫合(ほうごう)を行う つまり
「けが」についての治療行為のことを指します。
創傷処理は、筋肉、臓器に達するもの、達しないものに分かれて
また傷の長さで処理を行う点数が変わってきます。
創傷処理(直径5cm未満・筋肉、臓器に達しないもの) 470点 と
デブリードマン加算 100点
加算で 470 + 100 = 570点なんです。
簡単に言うとこの加算は、
『ころんでついたドロを洗う』作業をしましたということです。
医療事務の説明では、汚染された挫創部分を
(傷を触られてとても痛いので)通常麻酔をかけて
ブラッシング、または、汚染組織の切除などを行うことを
デブリードマン というのです。
ここでキシロカイン注射液と書いてありますが、これが麻酔になります。
この薬剤の使用量も点数として計算するのです。
そして、次は、院外処方料・・・
B 院外処方料 | *処方せん料 68
これは、院内ではなく、院外薬局で今回の治療に関する
薬をもらってくださいという処方せんを発行する点数なんです。
痛み止めと傷口から感染症を起こさないようにと
抗生剤が先生から処方されました。
今回の怪我では、
泣きそうになるくらい痛かったのですが、
医療事務の知識で治療しながらもこれは何かな?
と気になったりして・・・
そういう意味では、ちょっと気が紛れたかもしれませんね。
普段の生活の中で、どのように点数(診療報酬点数)が計算されているのか、
知ることにより、
『過剰な医療行為を減らす = 無駄な医療費を払わないよう気をつける』
という節約も兼ねた知識にもなると思います。
『医療事務の資格 = 医療事務の仕事』とならなくても
知っておくと役に立つ知識も多々あると思うので
興味のある方は是非、一度診療明細書をよく見て理解を深めてみてくださいね。